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歴史散歩!
司馬遼太郎が歩いた“赤坂”〜『街道をゆく』赤坂散歩から〜

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【3】お奉行と稲荷

豊川稲荷と大岡越前

氷川坂界隈、清水谷界隈と歩いた司馬は、つぎに豊川稲荷を訪ねます。

〈赤坂に、高名な豊川稲荷がある。稲荷とはいえ、風変わりなことに、寺なのである。もっとも形は神道の稲荷信仰と一体になって習合しているものの、本尊は、インドの神である。それも、荼枳尼真天(だきにてん)という女神の夜叉神(やしゃしん)である。空海がもたらした密教体系のなかに存在し、…〉

として、話題は空海の密教伝来から、三河の豊川稲荷、そして遠祖を三河にもつ大岡越前守忠相へと展開し、“大岡裁き”で知られる忠相の半生をふり返ります。

〈赤坂の忠相の屋敷では、屋敷神として豊川稲荷をまつっていたのである。(中略)大岡家の屋敷はいまの赤坂小学校の場所にあった。当然、豊川稲荷もその場所にあったが、大正四年赤坂小学校の敷地がひろげられたとき、お稲荷さんもすこし動いて、現在地に移った。〉

青山通りをはさんで、豊川稲荷のほぼ向かい側にある旧赤坂小学校ですが、現在は閉校(平成4年)となり、跡地には弓道場や保健サービスセンターが入っています。外壁のきれいな花が目印で、旧体育館はイベント会場としても活用されています。


  • 赤坂豊川稲荷別院。愛知県豊川市にある豊川閣の唯一の直轄別院です。

  • 旧赤坂小学校。外壁のきれいな花が目印になっています。

  • 跡地には赤坂弓道場、保健サービスセンターが入っています。

※上記写真をクリックすると大きな写真が見れます。

インフォメーション

豊川稲荷東京別院
所在地 元赤坂1-4-7
旧赤坂小学校
所在地 赤坂4-1-26

いまも変わらぬ境内の雰囲気

大岡越前守忠相が勧請し、自邸にまつっていたものを、明治20(1887)年に現在地に移転して創建された豊川稲荷。さっそく境内に入ってみます。
境内には、本殿や稲荷会館をはじめ、御廟、三神殿、霊狐塚、子宝観音など諸堂が整い、境内の一角では千本のぼりが密集したなびいています。そんな様子を作者は次のように記します。

〈豊川稲荷の境内に入ると、赤提灯や赤幟の列がいかにもお稲荷さんで、香煙がたちのぼっているあたりだけが、神社と異なっている。それに、神社のように余白を重んじることがなく、お堂やらなにやらが建てこんでいる。お堂には、「荼枳尼真天」という扁額がかかっている。あちこちでおがんでいる婦人の顔つきが斧のようにするどくて、行者をおもわせるほどにさし迫まった感じがある。…〉

たしかに境内に入ると、車の往来がはげしい青山通りの喧騒とは一線を画し、異質の落ち着きと賑わいがあります。同院はTBSからも近く、芸能人やスポーツ関係者から信仰を集めていることでも知られています。


  • 青山通り沿いにある豊川稲荷。隣接して赤坂御用地になります。

  • 本堂正面。両側には霊狐が構えます。

  • 本堂には「荼枳尼真天」という扁額がかかっています。

※上記写真をクリックすると大きな写真が見れます。

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