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◆有栖川宮記念公園◆

インターナショナルな街、広尾と麻布十番の間という立地にありながら、滝や渓流などが見られ、ちょっとした森林浴気分が味わえる美しい公園が「有栖川宮記念公園」です。総敷地面積・約67131平方メートルの中にある豊かな緑は、麻布台地の地形をそのまま残し、林や渓流がある起伏に富んだ表情を見せてくれます。
もともとここは、常陸笠間藩浅野家の下屋敷から、陸奥盛岡南部家の藩邸になった場所で公園の南に隣り合う「南部坂」という地名が、その名残を残しています。その後、1896(明治29)年に有栖川宮の新邸御用地となりましたが、有栖川宮の家系が絶え、高松宮に引き継がれます。そして、1934(昭和9)年、有栖川宮を記念し、高松宮家から御用地が下賜され、現在の公園として一般公開された、という歴史を持っています。

広尾門から中に入ると大きな井戸があり、大きな池があります。ここには鯉やフナ、ザリガニが生息しており、近隣の子供たちが池の周りで生き物探しに夢中になっている姿も珍しくありません。もちろん、サギやカモなど野鳥も遊びに来ています。この池付近は低地になっており、園内を流れる渓流がここに注ぎ込んでいます。流れに沿って、渓流沿いをさかのぼってみましょう。

シイやケヤキが生い茂る中、舗装されていない細道を渓流に沿って歩いていくと、木々のざわめきが聞こえてきます。池の上に張り出した木々が色づき、カモがのんびり羽を休める姿を見ていると、時間の感覚を忘れてしまいそうです。渓流沿いも、今は紅葉が始まってきましたが、春にはショウブが、夏にはアジサイが咲き乱れる姿も楽しめます。流れはどんどん細くなり、坂道を登りきって公園の端を右に折れると、美しい滝があります。

水鳥が泳ぐ池で、釣りを楽しむ人たちも 見上げると、きれいに色づいた葉がそよぐ(05.11.23撮影) 黄色く色づいた葉が水面に映る、秋ならではの風情(05.11.23撮影)
水鳥が泳ぐ池で、釣りを楽しむ人たちも 見上げると、きれいに色づいた葉がそよぐ(2005.11.23撮影) 黄色く色づいた葉が水面に映る、秋ならではの風情(2005.11.23撮影)
滝の流れを見ていると、水の流れる音に癒しが
滝の流れを見ていると、水の流れる音に癒しが  
 
※上記写真をクリックすると大きな写真がみられます。

滝の前を通り抜け、まっすぐ歩いていくと「都立中央図書館」に出ます。ここは1973(昭和48)年に開館し、国内の公立図書館では最大級の、約149万冊の蔵書、約1万2千種の雑誌、約1000紙の新聞という膨大な資料を所蔵しています。資料の個人貸し出しは行っていませんが、ここにくれば調べ物の資料には事欠かきません。
この一帯は、開けた広場になっています。図書館の南側にあるダンゴ山には、カトリック信仰をテーマにした作品で評価の高い、戦後日本を代表する彫刻家、舟越保武氏の手による「笛吹き少年」の像があり、春になると美しい桜に彩られます。広場寄りには、新聞を配る少年保護育成の会が設立した「新聞少年の像」があります。ここにはすべり台やジャングルジムなど、児童遊具などが置かれており、そこに集う小さな子供たちが元気良く駆け回っている姿を見守るかのように、広場中央に騎馬姿の「有栖川宮の像」が建っています。この像は、有栖川邸の彫刻を担当した大熊氏広氏の手によるものです。

都内最大級の蔵書を誇る「都立中央図書館」 小高いダンゴ山に立つ「笛吹き少年の像」 「新聞少年の像」の足元には、詩も書かれている
都内最大級の蔵書を誇る「都立中央図書館」 小高いダンゴ山に立つ「笛吹き少年の像」 「新聞少年の像」の足元には、詩も書かれている
自然に囲まれた中、夢中で遊ぶ子供たち 公園に集う人々を見守る「有栖川宮の像」
自然に囲まれた中、夢中で遊ぶ子供たち 公園に集う人々を見守る「有栖川宮の像」
 
※上記写真をクリックすると大きな写真がみられます。

子供たちが遊ぶ遊具の脇を抜けてまた細道に入っていくと、すぐ渓流が見え、その上にかかった橋からは滝が良く見えるようになっています。池を右に見ながら歩いていくと、広尾門に出ます。ここでほぼ園内を一周です。

渓流の流れと共に、鮮やかな色の落ち葉が(05.11.23撮影) 都心にいることを忘れるほど豊かな緑  
渓流の流れと共に、鮮やかな色の落ち葉が(2005.11.23撮影) 都心にいることを忘れるほど豊かな緑  
※上記写真をクリックすると大きな写真がみられます。
ここがポイント!
「有栖川宮記念公園」は、すぐそばにおしゃれなカフェや、近隣に住む外国人に愛される「麻布インターナショナルマーケット」などもあり、六本木ヒルズからも徒歩15分圏内という立地です。時には街の喧騒から少し離れて、ここで色づき始めた木々を眺め、緑豊かな自然の空気を心ゆくまで吸い込んでみてはいかがでしょうか。
information
●所在地 港区南麻布5‐7‐29
●交通 東京メトロ日比谷線広尾駅より徒歩3分
◆お問い合わせ 有栖川宮記念公園管理事務所 電話03‐3441‐9642
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