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港区 立身出世散歩 〜芝・愛宕〜
増上寺・光明寺・愛宕神社
◆増上寺 黒本尊◆
本殿隣に鎮座する家康ゆかりの安国殿 

三河(愛知県)の小大名(しょうだいみょう)家に生まれ、人質としての日々、織田信長、豊臣秀吉との主従関係を経て、征夷大将軍となった徳川家康。その後400年もの長きにわたる泰平の世の礎を築いた彼こそ、立身出世の体現者かもしれません。

徳川家の菩提寺である、芝増上寺 「安国殿(あんこくでん)」には、家康公が深く信仰したという阿弥陀仏「秘仏黒本尊(ひぶつくろほんぞん)」が祀られています。

本殿隣に鎮座する家康ゆかりの安国殿

恵心僧都(えしんそうず)の作とも伝えられるこの阿弥陀如来像、元々は源義経が落ち延びる際に三河の長者に預けた「九郎本尊」と呼ばれる像でしたが、あまりにそのご利益が評判になったため、当家が岡崎城に持ち込んだ後、家康の手に渡ったとされています。 
家康公は陣中にも持参して、戦の勝利を祈願しており、幾多の勝利を産んだのもこの「黒本尊」のご利益と言われ、江戸時代から今に至るまで、勝運、厄除けを願う参拝客の信仰を集めています。

安国殿の奥に安置される黒本尊
安国殿の奥に安置される黒本尊
※上記写真をクリックすると大きな写真が見れます。
information
開門時間 9:00〜17:00
所在地 港区芝公園4-7-35
交通 都営三田線御成門駅より徒歩3分、都営浅草・大江戸線大門駅より徒歩5分
お問い合わせ 大本山 増上寺 電話03-3432-1431
http://www.zojoji.or.jp
ここがポイント!

「黒本尊」という呼び名は、源九郎義経が持っていた「九郎本尊」という名前と、永い年月が経つ中で灯明と香の煙のすすにより黒ずんでいる事から、家康公がつけた名前とされています。

◆光明寺◆

徳川家の三代将軍、家光ゆかりの「光明寺」。 
建暦2(1212)年に創建された当時は「常楽寺」という名でしたが、天文9(1540)年の疫病流行に際し、本尊である阿弥陀如来像が光明を放って人々を救ったとされていることから名前を改め、現在の「光明寺」名となりました。

天正18(1590)年、家康が江戸に入府した時、当時の住職が境内に咲いた紅梅に古歌を添えて献上したところ、非常に喜んだ家康から宝刀を下賜されます。後の正保2(1645)年に、家光が寺を訪問した時、祖父が「光明寺」の梅を喜んだという故事にちなんで、山号を「梅上山」と改めたと言われています。この事から、江戸時代に幕府への新年寺社献上の第一番は、「光明寺」の梅と決められていたのだそうです。

街の中にあっても、苔むした石の静かな雰囲気が 光明寺の梅は江戸時代からの銘木
街の中にあっても、苔むした石の静かな雰囲気が 光明寺の梅は江戸時代からの銘木
※上記写真をクリックすると大きな写真が見れます。
information
所在地 港区虎ノ門3-25-1
交通

東京メトロ日比谷線神谷町駅より徒歩1分 
都営三田線御成門駅より徒歩10分

お問い合わせ

梅上山 光明寺 電話03-3431-5985
http://www.komyoji.org/

◆愛宕神社◆

標高26mの愛宕山頂にある「愛宕神社」。愛宕通りから見える急勾配の石段「男坂」は、「出世の石段」とも呼ばれています。

徳川家光が、山頂に咲く美しい梅の花を見て、家臣に馬で取りに行くよう命じたところ、あまりの急な石段を馬で昇り降りするのに皆が尻込みする中、愛馬と共に前に進み出て石段を登りきり、見事梅を持ち帰ったのが四国丸亀藩の家臣、曲垣平九郎(まがきへいくろう)でした。

ふもとから見上げるように急な石段

泰平の世に馬術の訓練を怠らなかった功績を家光から称えられ、平九郎は日本一の馬術の名人と可愛がられたことから、この石段を別名「出世の石段」と呼ぶそうです。石段の上、本殿の左側には平九郎が取ってきたとされる「平九郎手折りの梅樹」が今も残っています。

ふもとから見上げるように急な石段
昇るのも大変だが、降りるのも一苦労 出世のきっかけとなった「平九郎手折りの梅樹」 出世の逸話にちなんだ「出世の石段 勝運守り」
昇るのも大変だが、降りるのも一苦労 出世のきっかけとなった「平九郎手折りの梅樹」 出世の逸話にちなんだ「出世の石段 勝運守り」
※上記写真をクリックすると大きな写真が見れます。
information
所在地 港区愛宕1-5-3
交通

都営三田線御成門駅より徒歩6分、東京メトロ日比谷線神谷町駅より徒歩8分

お問い合わせ

愛宕神社 電話03-3431-0327
http://www.atago-jinja.com/

ここがポイント!

毎年9月には、急勾配を神輿(みこし)で昇り降りする様子が名物の「出世の石段祭」も行われ、たくさんの人で賑わいます。

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