名奉行、大岡越前守忠助(おおおかえちぜんのかみただすけ)公によって三河(愛知県豊川市)にある「豊川稲荷本山」より分霊された、この赤坂「豊川稲荷」。江戸時代、ここには「定火消御役屋敷(じょうびけしおやくやしき)」があった所です。「烏森神社」の項でも出てきた明暦の大火の後、四代将軍家綱が作った消防組織が「定火消」(じょうびけし)です。つまり「定火消御役屋敷(じょうびけしおやくやしき)」は今でいう消防署のようなところだったようです。さて、今は商売繁盛・家内安全の神様として有名な「豊川稲荷」ですが、ここにはお稲荷様だけでなく様々なご利益のある神様が集まっています。
本殿に祭られているのは白い狐に乗った姿で描かれる、豊川咤枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)。その左手にある「奥の院」には、お参りに来た人が願いの叶ったお礼として、または家内安全・商売繁盛・交通安全・心願成就など様々な願いを込めて奉納したのぼりが、参道の両側にぎっしりと並びます。
奥の院入り口の手前には大岡公を祀った「大岡廟」が。名奉行として名を馳せた公にあやかって、開運出世のご利益があるそうです。「大岡廟」の奥に続く細長い道沿いには、財宝を融通する「融通稲荷尊天」、財と知恵と音楽の神様「弁財天」、縁切り、災難よけの守護神「叶稲荷」が並びます。
その他にも、入り口脇に立つ子授けの神「子宝観音」、人の苦しみを代わって受けてくれるという「身代わり地蔵」などまだまだたくさんの神様がいます。
境内の売店にはたくさんのご利益にふさわしく様々なお守りが並び、おみくじはもちろん、占いまで揃う賑わいです。 |