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DDS(デット・デット・スワップ)とは

DDSとはDebt Debt Swapの略であり、金誘庁の金融検査マニュアル別冊[中小企業融資編]が2004年2月26日に改訂され扱いが明確にされました。デット(借入金)をデット(特殊な借入金…資本的劣後借入金)にスワップ(交換)するというものです。金融機関が保有する貸出(融資)金の一部を劣後貸出金に振り替え、中小企業者に長期の劣後貸出金を供与するという先駆的な取り組みです。換言すれば、再生に取り組む中小企業者の既存債務の一部を一般の借入債務よりも返済順位が劣後する無担保借入金に変更することです。

「デット・デット・スワップ」にすれば、債権放棄することなく将来の回収可能性を残したまま不良債権処理をすすめ、かつその企業との取引関係を保てます。この借入金は「極めて資本に近い」とされることにより銀行にもメリットが生じます。
銀行はその中小企業の債務者区分(要注意先とか破綻懸念先の区分)を判断するにあたり借入金でなく資本の一部と判断する余地ができます。つまり自己資本の一部と判断することで優良な企業と判断し、引当計上を減らせる等で銀行の収益や評価を高める可能性があります。実務では、事業再生を目的として借入金の一部を資本的劣後借入金に転換します。

各地に中小企業再生支援協議会が設置され、(1)精度の高い再生計画の策定、(2)取引金融機関の調整という面で、再生に取り組む中小企業者の支援体制は大幅に改善され、DDSといった手法がとり入れられるようになりました。
このことにより、金融機関はDDSを活用して企業の債務者区分を引き上げることが可能となり、中小企業者の抜本的な再生を行うことが出来る環境が整ってきました。一方、中小企業者にとってもDDS実行分だけ自己資本が増加し、債務者区分が上位に引き上げられることにより、安定的な資金調達が可能となり再生計画の実現可能性が大幅に増加するというメリットがあります。

DDS 適用のイメージ

DDSの対象となるのは中小企業基本法に定める中小企業者で以下の通りです。

  • (1) 妥当な再生計画のもとに本業の黒字(営業黒字)が確保されており、再建・事業好転の見通しが合理的と認められること。
  • (2) 地域経済の産業活力維持に資する等政策的意義が認められること。

金融検査マニュアルでは、要注意(要管理)先等の中小企業者を対象にしています。

お問い合わせ・リンク先

金融庁
http://www.fsa.go.jp/
中小企業庁
http://www.chusho.meti.go.jp/
商工中金
http://www.shokochukin.co.jp/
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