中小企業お役立ち大百科

承継時期の決定

(1)承継時期を決める必要性

 事業承継を円滑に行い次世代に経営を引き継いでいくためには、事業承継計画書を作成して取り組むことが必要不可欠です。そのためには、まず承継時期を決めなければなりません。これを決めないことには計画作成に着手できません。

(2)承継時期の決め方

 それでは、どのように承継時期を決めるかですが、一番重要なのは経営者の年齢です。経営者も人間である以上歳をとるごとに、体力も気力も衰えていきます。経営者の体力や気力が衰えると、経営方針がどうしても現状維持に傾くことが多くなります。競争社会では、常に外部環境の変化に対して適切な対応をしていかなければ、競争に負けてしまうことになります。その結果、売上高も下がり経常利益率も下がることになります。このような事態になることは、2013年版と2014年版の中小企業白書に調査結果が詳しく記載されています。
 なお、年齢以外に、会社の創業何周年に承継するなどの決め方をしているところがありますが、これもあくまで経営者の年齢を踏まえて、一定の許容範囲内で決めることが適切と思われます。

(3)経営者の年齢は何歳が適切か

 経営者の引退平均年齢は2013年度版中小企業白書によると、小規模事業者で70.5歳、中規模事業者で67.7歳となっています(下図参照)。これを参考に考えると、一般的に70歳までに承継するのが適切といえるでしょう。なお、70歳を超えている経営者はどうしたら良いかということになりますが、「なるべく早く」後継候補者に譲ることが重要と思われます。後継候補者は意外と身近にいるものです。

図:規模別・事業承継時期別の経営者の平均引退年齢の推移

中小企業基盤整備機構
http://www.smrj.go.jp/sme/succession/index.html

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