中小企業お役立ち大百科

輸出先の簡易信用調査方法と貿易保険の活用法

 前項では、海外の輸出先との間で取り交わす見積書や契約書について説明しました。
 後先になりましたが、海外の輸入者の輸出代金不払いの可能性がないか、輸入国での卸売販売業者であれば、如何に多くの商品を販売してくれるか、そのための商品知識/販売チャネル/マンパワーなどを持ち合わせているかなど、事前の調査が必要です。
 国内取引の場合、皆様方は、直接経営者と面談したり、本社/工場などを視察したり、更に信用調査機関から報告書を入手チェックされていることと思います。海外の取引先の場合は、経営者と直接の面談、本社/工場などの視察を行うことは難しいケースが多いので、最低限、信用調査を実行していただきたいと思います。
 通常は、国内の場合と同様に、信用調査機関経由で調査するか、ジェトロの会員企業であれば、ジェトロの「外国企業信用調査」
https://www.jetro.go.jp/members/memberservice/option/creditcheck.html
の活用をお勧めします。  その他の簡易的/安価な方法論としては、以前ご説明した日本貿易保険( NEXI )の活用をお勧めします。NEXIは、保険付保(保険契約を締結すること)の格付けのために、皆様方が、輸出しようとしている相手先企業の企業情報(海外商社名簿)を保有しているか、もしない場合でも、中小企業の場合は、無料で9社まで調査してくれます。 。

NEXIを活用するメリットはまだあります。「販売チャンネル/顧客ターゲットとの契約条件の留意点」でもご説明したように、NEXIが保険を付保してくれるということは、輸入者との決済条件交渉で、輸入者の要求、即ち、「前払いで代金支払い後商品が届かないリスクを回避するために受領確認後の後払い条件」を受け入れざるを得なかったとして、輸入者が最終的に輸出代金を支払わなかった場合には、NEXIの輸出保険が適用され、輸出代金が回収されることとなります。

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