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労働条件通知書

 労働条件通知書とは、会社が従業員を雇用する際に交付しなければならない書類です。
労働者と労働契約を締結する際に、就業前に事前に契約期間、業務内容、就業場所、就業時間、残業等の労働条件について知ってもらうために記載した文書のことです。
対象となる労働者は、正社員だけではなく、有期雇用、パートタイマー、アルバイトなどの短時間労働者、日雇労働者にも交付する必要があります。

 記載する事項は、就業形態によって法令で定められています。就業規則では、労働者の全員が守るべき事項を定めていますが、労働条件通知書では、労働契約を締結する際に、 個別の労働者に関する労働条件を記載したものとなります。

 就業規則と異なった条件で労働条件通知書に記載した場合には、労働契約法第12条に「就業規則で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分については、無効とする。この場合においては、無効となった部分は、就業規則で定める基準による。」とあり、就業規則が優先することになります。逆に、就業規則によりも有利な条件で労働条件通知書を交付した場合は、通知書に記載した部分が有効になります。

就業形態に関係なく記載する事項

記載する必要がある事項
  • 労働契約の期間に関する事項
  • 有期契約労働者については、労働契約の更新基準に関する事項
  • 就業の場所および従事すべき業務に関する事項
  • 始業および終業の時刻、所定外労働の有無、休憩時間、休日、休暇
  • 労働者を二組以上に分けて就業させる場合における就業時転換(交代期日、交代順序等)に関する事項
  • 賃金の決定、計算および支払の方法、賃金の締切および支払時期に関する事項
  • 退職に関する事項(解雇事由を含む)
定めをする場合に記載する事項
  • 昇給に関する事項
  • 退職手当の定めをする場合においては、適用される労働者の範囲、退職手当の決定、計算および支払の方法並びに退職手当の支払時期に関する事項
  • 臨時の賃金等(退職手当を除く)、賞与および最低賃金に関する事項
  • 労働者に食費、作業用品その他の負担をさせることに関する事項
  • 安全衛生に関する事項
  • 職業訓練に関する事項
  • 災害補償および業務外の傷病扶助に関する事項
  • 表彰、制裁に関する事項
  • 休職に関する事項

短時間労働者(パートタイマー、アルバイトなど)に記載する事項

記載する必要がある事項
  • 昇給の有無
  • 退職金の有無
  • 賞与の有無
  • 相談窓口

労働条件通知書の雛形は東京労働局のHP等にあります。
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/hourei_youshikishu/youshikishu_zenkoku.html

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