中小企業お役立ち大百科

創業のための準備、心構え

 「創業」「起業」なんと魅力的な言葉なのでしょうか。独立して、これまで培ってきた実力を、なんの制約もなく存分に生かしてみたい、いままで温めてきたビジネスプランを実践してみたいなど、胸をときめかせて創業を目指している方も多いかと思います。しかし、会社を作り、運営し利益を出すことはそんなに容易いことではありません。十分な準備としっかりとした計画が必要です。

 まず創業に必要なことは、創業しようとする事業の「経験」です。その業界での勤務経験は必須です。料理学校を出てすぐに飲食店を開業しても成功はしません。実戦に耐えうる十分な技術と、豊富な経験知識、そしてお客様を納得させることのできる実績が必要です。備えておくべき技術には、その業界の商慣習や会社運営の基本的知識なども含まれます。実際に、創業者の平均的な経験年数は14年程度、創業する年齢の平均は40歳前後となっています。

 次に必要なものは「資金」です。会社を経営していくためには想像以上にお金がかかります。事務所の確保、会社の登記(個人事業の場合は不要です)から、仕入れ、外注費、営業に関する経費、家賃等の運転資金など、書き出してみると額の大きさに驚いてしまうほどです。その資金は自分で準備しなければなりません。自己資金が0でも融資申し込みができる公的融資もありますが、実際に自己資金なしで融資を受けられるのは数少ない幸運な事例と考えてください。少なくても、創業までにかかる経費と創業してから3か月分の運転資金を合わせた額の半分くらいは用意して創業することをお勧めします。

 仕事の経験と資金以外にも、家族の理解・協力、得意先、仕入れ先・外注先などの協力企業を得ているかどうかも創業成功の重要な要因です。特に、成功している創業者の多くは売り先を確保して創業に踏み切っています。さらにあなた自身のしっかりとした創業の動機、失敗に挫けず乗り越えていける情熱・バイタリティも欠かせません。

 創業し成功することは、あなた自身にとって幸せなだけではなく、社会全体の発展に寄与する有意義なことです。ただし、十分な準備をしておかなければ失敗の可能性が高いことを十分に認識しておくことが必要です。

BACK