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港区商工だより「こうりゅう」掲載の商店街の特集です。

※この記事は、平成13年6月15日発行の港区商工だより「こうりゅう」61に掲載されたものです。
【ニュー新橋ビル商店連合会】
一日の乗降客数約50万人、価格破壊、ランチの激戦区、昼夜問わずサラリーマンで賑わう街、今回は、そんな新橋の西口SL広場となりのビル型商店街「ニュー新橋ビル商店連合会」を訪ねました。 お話は、会長の長尾武次さんにうかがいました。
 
沿革
新橋は古くから烏森を中心に南地と呼ばれる一流花柳界でしたが、戦後は大衆文化が根づき、大衆娯楽ゾーンとしてサラリーマンを対象にした商業地区として繁栄してきています。西口駅前にニュー新橋ビルが建ったのは昭和46年のことです。

それ以前は、戦後のヤミ市からの飲食店が300以上ひしめき合い、現在のSL広場には場外馬券売り場があり賑わっていました。防災上の観点などから東京都が開発を行い、当時としては斬新なデザインでモダーンな11階建のニュー新橋ビルがオープンし、同時に商店会も誕生しました。

以来、今年でちょうど30周年目を迎えました。その間には、区分所有型ビルのため商店会としてまとまりづらいデメリットもありましたが、そんな苦難を乗り越え今日に至っています。まさに雑居ビルの典型がこのニュー新橋ビルです。新橋のランドマーク、新橋西口には無くてはならない存在となっています。
商店街の現状
ニュー新橋ビル商店連合会は、地下1階から4階までフロアー毎の商店会の連合会で現在会員数は、約200名です。地下1階は90%が飲食店、1階は物販店が主、2階は物販飲食が半々、3階は医療関係が多く、4階は飲食店などとなっています。特徴的なのは1階にチケットショップが7店、そのほかパチンコ店などの遊戯施設が多いことです。 駅前の好立地のためビルへの来客数は1日1万人を超えます。バブル期は、一日の来客数が3万とも4万とも言われていました。

客層はやはりサラリーマンが中心となります。ランチタイムは飲食店目当てに、男女問わず近くの会社に勤める人で大変賑わいます。サラリーマンのいないウイークエンドにも、ゆりかもめ利用客にも気軽にお立寄りいただくため努力しています。 設備としては、ビル管理組合の200台の大規模な地下駐車場の運営に協力し、買物客の利便性を図っています。また、商店街事務所もビル6階に確保し円滑な商店街運営に心がけています。
商店街イベント
一番はやはり「こいち祭り」です。ニュー新橋ビル周辺がお祭り会場になり、屋台あり盆踊りありで大変な賑わいを見せます。新橋、愛宕地区の商店会、町会等が実行委員会を結成し毎年行っています。ニュー新橋ビル内にも手作りのビヤガーデンをオープンし大変好評です。

また、恒例になっているのが、3・5・10月に行っている「福祉バザー新橋大古本まつり」です。SL広場にワゴン120台の古本が4日間並びます。集まった人達への献血の呼びかけと売上の一部を赤十字社に寄付しています。 さらに、立見歓迎、参加歓迎の「新橋大盤将棋」。

4〜10月の毎週土曜日、SL広場に大きな将棋盤が並び白熱した対戦が見られます。 年末には、全館を上げて「クリスマスセール」を行っています。福引による豪華商品の抽選会もあります。ぜひニュー新橋ビル商店街にお立寄りください。
周辺のみどころ
■烏森神社(新橋2-15-5)
新橋駅前の賑わいの中ひっそりと建つ烏森神社。毎年5月4〜6日には大祭が催され、2年に1度は鳳凰の代わりにカラスをのせた大神輿が新橋の街を練り歩きます。 関連ページ)
 
鉄道唱歌の碑(新橋駅東口)
♪汽笛一声新橋をはや我が汽車は離れたり〜

明治5年、新橋−横浜間で日本最初の鉄道が開通し新橋は鉄道創設起点として有名です。東口のこの碑の前は、お台場へ行く人々の待ち合わせの新スポットです。
 
浅野内匠頭切腹跡(新橋4-31付近)
内匠頭は江戸城松の廊下での刃傷沙汰があったその日、この地にあった田村右京太夫の上屋敷で切腹しました。現在は日比谷通り沿いに碑が建っています。今年(平成13年)は吉良邸討ち入りから300年目にあたります。忠臣蔵史跡めぐりなどいかがですか。 関連ページ)
商店街活動/展望
「お客様に愛される商店街づくり」をモットーとして様々な活動を行っていますが、その2つをご紹介します。一つは十年程前から「クリーンキャンペーン」を行っています。以前は広場の清掃も行っていましたが、現在は館内で、通路確保、BGM、景観など商店街の環境について巡回指導しています。もう一つは、入り口を近代的な商店街らしい入り口にするため、年次計画で1階入り口の看板づくりに着手しています。 現在の課題は、新橋に近接する汐留地域再開発です。

この21世紀型の都市にどう対抗していくか、また汐留の新たなお客様をどうやって新橋西口に来てもらうかということが一番の課題となっています。そのためには、古き良き新橋を残しつつも、近代化を図って展開していく必要があると考えます。 ニュー新橋ビルも30年を経過し、お客様に愛される商店街づくりとして、新橋全体の活性化を踏まえた、21世紀の次世代に誇れる新たなビルへの建替え計画を検討しています。

十年後には、我々の夢を乗せた新たな新橋のランドマークビルの完成をご期待ください。
さいごに

ニュー新橋ビル商店連合会の2代目会長の長尾武次さんは、港区虎ノ門の生まれで根っからの港区っ子です。明治18年創業の化粧品店の3代目で昭和31年に新橋烏森で店を継いで以来、現在では東京、千葉、神奈川に化粧品店を中心に10店舗経営されています。また、化粧品小売業協同組合の理事長などもお努めで、多忙な毎日を送られているそうです。取材の合間にも次から次へとかかってくる電話に、その忙しさがうかがえました。


会長の話で印象に残ったことは、現状に甘んじていない、常に変革を考えている。また、同時に古き良きものをどう継承していくかを、常に考えているということです。この愛してやまない新橋を、次世代へ街も商店街も残していきたいという強い気持ちがインタビューを通して伝わってきました。今回の取材のために貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。 ゆりかもめの開通に始まり、汐留地区の再開発事業と新橋は街も人も今大きく変貌しています。ニュー新橋ビル商店連合会の結束力により、新橋の街全体をすばらしい街へと育て上げてください。

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