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港区商工だより「こうりゅう」掲載の商店街の特集です。

※この記事は、平成14年10月15日発行の港区商工だより「こうりゅう」bU5に掲載されたものです。
【三田商店街振興組合】
凱旋門、そしてエッフェル塔のある街フランス・パリ、シャンゼリゼ大通り。まさしく東京のシャンゼリゼそれが"三田通り"。今回は、大規模な道路拡幅工事が行われ、変貌を遂げている「三田商店街振興組合」を訪ねました。お話は、理事長の望月良一さんに伺いました。
 
沿革
「三田」は古くは「御田」と書き、平安中期(九三五年)の古文書にはすでに地名が登場している港区では最古の由緒を持つ地名です。「御田」の由来は、御田神社あるいは伊勢神宮の供田の意や朝廷に献ずる稲田の意であるとか諸説言われています。

江戸時代には「桜田」とともに最も古くから形成されていた集落で、徳川家入府後は江戸城の拡張にともなって大名屋敷・寺社が増え通りには町家が軒を連ねていました。明治4年には慶應義塾がこの地に移り、官設工場、学校、商店などが徐々に出来て賑やかな街になっていったそうです。戦前には、夜店が連なり銀ブラならぬ"三田ブラ"という言葉もあったほど、通りを行き交う人々で賑わっていました。戦後、三田通りは学生街として発展すると同時に、ビジネス街としても発展してきました。

商店街振興組合の沿革は、戦後、三田通りにあった3つの商店会を昭和30年代に三田商店会として統一し、昭和58年6月には晴れて三田商店街振興組合として法人化し現在に至っています。
商店街の現状

国道1号線の通る街、三田商店街振興組合は、赤羽橋から札の辻までの三田通りに沿った90店舗(組合員)により構成されています。業種毎の店舗数は物販店34、飲食店17、サービス業11、その他28店舗で、オフィス需要のための業種が多く、反面、何代も続く老舗の家具店、菓子店も多くあります。また、三田通りの中央西側には、歴史ある慶應義塾大学がありますが、その学校法人慶應義塾も商店街の組合員となって地元の活動に積極的に協力しています。

お客様としては、田町周辺と最近では芝浦地域の事業所の増加により、そこに勤めている方々の利用が多くを占めています。また、通学する慶應の学生さんにも気軽に商店街を利用していただくため努力しています。

三田通り(国道1号線部分)の道路拡幅工事も着々と進み、現在、歩道部分の整備が行われています。年内には、落ち着きのある広い歩道と明るい街路灯によるライトアップなど、都市環境と調和のとれたきれいな街並みが完成予定です。
商店街イベント
一番はやはり「町ぐるみ三田納涼カーニバル」です。毎年7月下旬の土曜日に開催しています。三田通りを歩行者天国にして、本場ブラジルのサンバチームや慶應大学応援指導部のパレード、ミュージックステージ、チャリティバザール、そして商店街手づくりの夜店で大賑わいの年に一度のカーニバルです。

また、10月中旬の土日に開催される「みなと区民まつり」のバザール会場に毎年参加しています。今年は、規模も拡大し、子供向けのヨーヨーつりや、スーパーボールすくいなどのゲームコーナーと焼そばの屋台を出店し大変な賑わいでした。来年もご期待下さい。

年末には、歳末セール「サンタ(三田)ビッグプレゼント」を行っています。12月上旬からのセール期間中にお買物をされたお客様に抽選券を配り、クリスマスの25日に空クジなし豪華景品が当たる抽選会を行っています。ぜひ、三田商店街へお立ち寄りください。
周辺のみどころ
■東京タワー(芝公園4−2−8)
皆さんご存知のとおり、昭和33年にオープンした333mの電波塔。自立鉄塔としては世界最大。夜間はオレンジ色に浮かび上がるライトアップがとても美しく、展望台からは東京の夜景が一望でき、恋人たちのデートスポットとして大変人気があります。(関連ページ)
 
■慶應義塾大学三田キャンパス(三田2−15−45)
最近では、慶應大学の東門は観光バスも止まるほど有名です。大学の中にも、国の重要文化財に指定されているイギリス風のゴシック建築とステンドグラスが美しい図書館、なまこ壁が有名な演説館、そのほか、小山内薫の胸像、久保田万太郎や佐藤春夫の碑など慶應義塾にゆかりのある人物の史跡が残っています。(関連ページ)
商店街活動/展望
商店街連合会で定めた「商店街憲章」を商店街のモットーにいろいろな活動に取り組んでいます。代表的な活動を説明しますと、一つは、「三田納涼カーニバル」などの地域のイベントの機会を利用して、地元町会や大企業との積極的な交流を行い街の活性化のための地域の協力関係づくりを行っています。そのほか、避難生活が続く三宅島の方々のためチャリティ活動なども行なっています。

現在の課題は、道路整備完成後の集客促進のための三田通りの個性的な雰囲気づくりであると考えます。かつて、"三田ブラ"といって三田を往来する人が多くいました。歩道が広くきれいな街並みになって、また、"三田ブラ"を復活させたいと考えています。そのためには、この道路の整備を契機として街の景観、個々のお店の雰囲気、品揃え、商品への付加価値など総合的なプロデュースを、個々のお店だけではなく商店街全体で考えていく必要があると考えます。また、東京タワーからのお客様の誘導策なども積極的に展開していきたいと考えています。

オレンジ色に輝く東京タワーを正面に望みながら、落ち着きのあるきれいな街でゆっくりとウインドウショッピングを楽しむ。そのような街を目指しています。ぜひ、"三田ブラ"にお越しください。商店街組合員一同お待ちしております。
さいごに

三田商店街振興組合の2代目理事長の望月良一さんは、昭和8年創業の洋服店の2代目で昭和33年に店を継がれました。お店はオーダーの洋服店で慶応の学生服も扱っています。店内の階段でつながる2階では、理事長の弟さんが輸入小物のギフトショップを経営され洋服店との相乗効果を作っています。

望月理事長は、地元三田のご出身でご自身が慶應大学の卒業生であることもあり、三田の街の変革を体で体験されてきています。街の変化、人の変化、社会の変化、これらを的確に捉えて街の発展のため熱心に研究されていることが良く分かりました。ここでは書ききれませんでしたが「IT化」、「国際化」、「後継者問題」、「三田通り完成イベント」、「美化運動の推進」、「慶應大学との連携」、「コミュニティバス」等々印象に残る話がたくさんありました。このインタビューを通して、愛着のある三田の街をもっと良くしたいという思いが強く伝わってきました。

まもなく、三田通りは道路の拡幅工事が終了し、都市環境と調和したきれいな街並みに生まれ変わります。三田商店街振興組合の結束力により、この絶好のチャンスを最大限生かして、三田の街全体をすばらしい街へ築き上げてください。そして、"三田ブラ"といわれる日が復活することを期待しています。

今回の編集にあたり"三田通り"という名称を使用しましたが、三田国際ビル前から札の辻交差点までの桜田通り(国道1号線)と都道放射21号線部分です。

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